木工 3作目 【木製USB】
どうも皆さん、工砂(こうすな)です。
最近は新型コロナウイルスの影響で外出を控えることが多くなっていますが、いかがお過ごしでしょうか。自分は初めのうちはYouTubeなどを見ていましたが、最近は遊ぶのにも飽きてきて勉強することが少しずつ増えてきました。
とは言え、まだまだ遊ぶことが多いのですが…ww
さてさて今回は木工3作目と題し、3月中に製作していた木製USBの紹介をさせていただきたいと思います。
今回の作品は友人からの製作依頼を受けたものですが、今回も新たなアプローチで製作していますのでお楽しみください。
材料
今回製作に使用した木材は以下の2種類になります。
・センダン:日本にも自生している、油を塗りこんだ時の艶やかな見た目が特徴的
・コクタン:漢字で書くと「黒檀」、昔から高級材としてされてきた。今回使用したのは黒檀の中でも比較的加工しやすい「縞黒檀」という種類のもの。
今作はセンダンがメインを務め、コクタンは引き立て役として使用しています。
では製作過程を見ていきましょう。
製作過程
寸法自体は大きく変わるものではなく、ほぼ共通しているので従来のモノを活用します。ざっくりと切り出したのち端子部分などの電子部品と木材が干渉する部分の掘り込みを行っていきます。
今回のUSBは片面には電子部品がたくさん取り付けられていましたが、もう片面にはほぼ電子部品がなかったため、メインの部材の掘り込みはとても楽でした。
メインであるセンダンの加工が終わった後はコクタンの加工に入ります。
今までの作品ではいくつかの細かい部材に分けて加工していましたが、今回はまとめて一つの部材として加工するということに挑戦しました。
しかしこれが予想以上に苦労しました。特に基盤に食い込む小さいでっぱりの部分が片方だけ少し欠けてしまいました。ここは特に完成度や剛性に影響しないので、そこまで気にしないでも良いのですが、こういうところに技術不足が現れてきてしまうのだな、と痛感いたしました。
3つの部材を仮組し、細かい擦り合わせなどを経たのちに最終的な接着をしました。
仮組の段階で各面の擦り合わせを行い、すべて面一にしておいたおかげでクランプでしっかりと挟み込むことが出来ます。やはり下準備が大事!!
そして丸1日乾燥させた後のモノがこちらになります。
見てくださいよ、このピッタリ具合を!
端子部分は今まで組み上げた後に細かく削っていたのですが、今回はそんな必要ありません。あらかじめ平面を仕上げておいた恩恵がここで出ています。
そしてこのままではかなり厚みのある本体となってしまうので、鉋で薄くしていきますが……
薄くしすぎました……
本体はもう少し薄くできるのですが、問題は蓋の部分に仕込む留め具をこの薄さで納めるとなると、余裕がコンマ数mmしか存在しない点です。
自分はまだまだ見立てが甘いため、何回か作り直さないといけないかもしれません。
蓋に用いる部材を切り出し、あれをこうして中に留め具を仕込んで固定して、慎重に本体との厚さを揃えていきます。
先に蓋と本体の両方を作って一気に厚みを揃えていけばこのような問題は起こらないのでしょうが、あいにく自分の作業環境ではそうするとかなり時間がかかってしまう上にそこまで完成度も高くないため、こうやってバラバラに製作して後から調整する方式で製作しています。
なんとか大きな事故なくここまでたどり着きました……
途中で小さな穴が開いてしまいましたが、センダンの木粉を使用した独自のパテで埋めて何とか事なきを得ました。
上の1枚目の写真において、蓋の真ん中らへんに少し光沢がある部分がその現場です。光沢がある部分の中心に若干暗い部分がパテで埋めたところなのですが、かなりうまく埋められていると思いませんか?
ここまで来たらあとはオイルフィニッシュをするだけです。
友人からは特に色味の要望はありませんでしたが、前回製作したセンダンの色味が好きだと聞いていますので、2回刷り込みを行えばよい感じになると思います。
前回コクタンメインのUSBの製作時にはあまり天気に恵まれませんでしたが、今回はとても天気に恵まれ日光の下でとても良く乾燥させることが出来ました。
そして完成したものが以下の写真になります。
とても良い感じに艶やかな色味を出しています。さらに木目も柔らかな雰囲気を醸しています。
これはこれで自分で使いたくなってしまいますね…w
友人もとても気に入ってくれたようで、とてもうれしかったですね。
さて次は何を作ろうか